エリオットとエリーナはついに、アルカナの灯火の指導者と再び相見える時を迎えた。場所はエリディアムの地下聖堂の一室。周囲にはルーン文字が刻まれた石柱が立ち並び、青白い光が壁面に揺らめいている。二人は互いの存在を頼りにしながら、緊張を胸に押し込めていた。
現れた指導者は、黒いローブをまとったセラフィナ・カレヴァ。厳しい表情と冷ややかな眼差しで二人を見つめ、場を支配する圧倒的な存在感を放っている。
「また会いましたね、エリーナ・クレスウェル」とセラフィナが冷静に言った。彼女はリディア救出の際にエリーナと接触したことを覚えているようだ。「その後のあなたの動きは興味深いものです」
エリーナは少しだけ表情を和らげて、「セラフィナ様、その時はリディアの救出にご協力いただき感謝しています」と返した。続けて、彼女は視線をセラフィナにしっかり向けた。「今度は私たちがこの地を守るために協力をお願いしに来ました」
エリオットも一歩前に進み、決意を込めて言った。「アルカナの灯火の知識と影響力があれば、月の信者たちの陰謀に立ち向かえる力になります。どうか私たちにその助けをお貸しください」
セラフィナは一瞬目を細め、二人の言葉を吟味するように沈黙した後、再び口を開いた。「あなたたちの覚悟は、前回よりも強くなっているようですね。しかし協力には代償が伴う。それを理解していますか?」
エリオットは真剣な表情で頷いた。「覚悟はできています。どんな試練でも乗り越えるつもりです」
エリーナはエリオットに視線を送り、微笑みながら同意の意を示した。「セラフィナ様、私たちは家族と故郷を守るため、力を合わせて戦います。どうか試練を与えてください」
セラフィナは満足そうに微笑み、「よろしい。それでは、あなたたちの決意を試させてもらいます。試練を乗り越えれば、アルカナの灯火の知識を授けましょう」と告げた。
こうして二人はセラフィナが与える試練に挑むこととなり、協力への第一歩を踏み出すのだった。