タルスは、年齢を重ねたことで筋肉の張りはやや衰えたが、剣士としての鋭い風格を今も宿している壮年の男性。白髪と深いしわが刻まれた顔立ちは、剣とともに歩んできた年月を物語っている。鋭い灰色の瞳は衰えることなく、弟子たちの動きを鋭く見つめている。道場では伝統的な武道着を着用し、動きのひとつひとつに年齢を感じさせない切れ味を見せる。
タルスは厳格で寡黙な性格だが、弟子たちに向ける眼差しには内に秘めた温かさがある。とりわけ、真摯な態度で剣術に向き合うリディアに対しては強い期待を抱いている。歳を重ねるごとに冷静さと忍耐力を増し、厳しい言葉で弟子たちの覚悟を試しつつも、彼らが真の強さを持てるよう日々鍛えている。
剣士としての誇りを後世に残し、弟子たちが剣術を通じて真の強さと誇りを持って生きられるようになることがタルスの願い。リディアのような若者たちが、剣士として世に羽ばたく姿を見届けることに人生の意味を見出している。