ロマリウス邸での再会と結婚式の準備

アレクサンドルたち四人は、実家での挨拶を終えた後、ついにロマリウス邸へと向かった。これから始まる結婚式の準備を想い、心なしか緊張と期待が入り混じった表情をしている。

ロマリウス邸に着くと、まず出迎えてくれたのはマリアナの妹、カトリーヌだった。カトリーヌは温かく微笑みながら彼らを迎え、「お姉様、お帰りなさい! そして皆さん、ようこそロマリウス邸へ」と優雅に挨拶する。マリアナはアレナリュドミラを紹介しながら、「この二人も私たちの結婚式を支えてくれる大事な仲間よ」と誇らしげに伝えた。

アレナとマリアナは先日の念話の件で再び盛り上がり、「あれからいろいろ試したんだけど、思っていたよりも難しいのよね」とアレナが笑顔で話すと、マリアナも「それでもおかげで家族とも気軽にやり取りできて、本当に助かっているわ」と嬉しそうに応えた。カトリーヌもそれに目を輝かせ、「そんな風に話ができるなんて、まるで夢みたいね」と感心している様子だった。

続いて一行は、マリアナの両親であるアルベリクエリゼにも挨拶するために奥へと向かう。アレクサンドルがアレナとリュドミラを紹介すると、二人は丁寧に一礼し、アレクサンドルも「アレナをこちらで雇用していただき、本当に感謝しております」と深く感謝の意を表した。アルベリクは「こちらこそ、マリアナの結婚相手である君を支えてくれる仲間がいることは、とても心強いことだよ」と、アレクサンドルを温かく受け入れた。

結婚式は、さまざまな準備が必要であり、また時間をかけて進める必要がある。家族や友人を呼ぶための招待状の手配も急務であることから、まずは招待状の送付を最優先事項とすることに決定。アレクサンドルとマリアナは三ヶ月後の式に向けて、改めて力を合わせていく決意を新たにした。