レオンは、タリア・アヴェリスがともに戦う仲間になったことをリディアに伝えるため、静かな時間を見計らって手紙を書いた。彼はタリアの強さや仲間としての決意を伝え、今後の彼らの冒険にどれほど心強い存在になるかをつづった。
「親愛なるリディアへ、 この度、タリア・アヴェリスが私たちの仲間となりました。彼女は幼なじみであり、私たちが直面する数々の困難において、力強い支えとなることでしょう。彼女の勇気と知恵を信じています。ぜひ彼女と会って、仲間として迎え入れてほしい」
手紙を折りたたみ、リディアに無事に届くことを願いながら封をした。
次に、タリアにも手紙を書いた。彼女にリディアと会うように伝えることが重要だと考えた。
「タリアへ、 君が仲間になったことをとても嬉しく思っています。リディアとぜひ会ってほしい。彼女は君の力を必要としている。彼女に君の勇気を伝えて、新たな冒険に向かう準備をしてほしい」
レオンは手紙を慎重に封印し、タリアに手渡す準備をした。彼女の存在が、これからの旅にとって大きな力になると確信していた。
次に、エリーナにもタリアのことを伝えようと考えたが、彼女は現在エリオットと行動を共にしている。アレナの念話を介して伝えることができず、思い悩む時間が続いた。
「エリーナにはどうやって伝えよう……」レオンは頭を抱えた。彼が知る限り、アレクサンドルたちのグループにはタリアと面識のある人がほとんどいなかった。アレクサンドルはリディアを救出した後に一度タリアと会ったが、彼女のことをリディアの友人程度の認識でしか理解していない。
「このままでは、エリーナがタリアのことを知るのはかなり後になりそうだな……」レオンはため息をついた。タリアの力を仲間に伝えたかったが、タイミングが合わなければ仕方がない。
その後、レオンはアレナに声をかけた。「アレナ、エリーナにタリアのことを伝えるのは無理か?」
アレナは一瞬考え込んだ後、ゆっくりと答えた。「今はエリオットと行動しているから、念話では伝えられないわね。ただ、彼女に必要な情報があれば、戻ったときにしっかり伝えることはできると思う」
「そうか……それが一番だな」レオンは決意を新たにし、エリーナが戻るのを待つことにした。
タリアの存在が、仲間たちにどれだけの影響を与えるか、彼はその日を待ち望むのであった。