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支援の申し出

支援の申し出

カストゥムからオスカーの悲報が届いたその日、クレスウェル邸の一室に沈んだ空気が漂っていた。ガイウスは深い溜め息をつきながら、窓の外に視線を投げていた。その後ろでは、アンナが静かに手を組んで祈りを捧げている。レオンは重い責任を感じながらも、家族を守るための決意を胸に刻んでいた。

その時、カトリーヌが部屋に入ってきた。彼女の顔には決意の色が濃く表れていた。彼女はティヴェリアン家の当主である父とすでに話し合いを始めていたが、今日はその詳細を伝えにきたのだ。

「父上が支援を検討しています。防衛資金や物資の提供を含めて、全力を尽くすと約束してくださいました」カトリーヌの声は震えながらも力強かった。家族を守りたいという彼女の熱い想いが、部屋にいる全員に伝わる。

ガイウスはその言葉に一瞬目を閉じ、再び開いた時には深い感謝の光が宿っていた。「ティヴェリアン家の支援があれば、我々もさらに力を増すことができる。カトリーヌ、本当にありがとう」

レオンは妹に目をやり、軽くうなずいた。「カトリーヌ、君がこうして家族を思い、動いてくれたことを誇りに思う。これで私たちは守りを固めるだけでなく、攻めの姿勢も取れるかもしれない」

カトリーヌはその言葉に微笑み、しかしその笑みには緊張が混じっていた。「オスカー様の死があちらのご家族だけの問題ではないことは分かっています。だからこそ、私も皆を守るために動くべきだと思ったのです」

アンナがそっとカトリーヌの手を取る。「あなたがいてくれて、心から感謝しているわ。家族全員で、この困難を乗り越えていきましょう」

その言葉に、カトリーヌは涙を堪えきれなくなりそうになるが、強く瞬きをして感情を飲み込んだ。彼女は皆に見守られ、家族とともに新たな戦いに立ち向かう覚悟をさらに固めた。ティヴェリアン家との協力はただの支援ではなく、家族全員の希望をつなぐ光となった。

支援の申し出.txt · 最終更新: 2024/11/15 08:40 by webmaster